試合結果

メインイベント
第8試合(10R) 62.1kg契約
中森 宏(平仲)
第50回全日本ライト級新人王 日本ライト級ランキング8位
VS ヒノ・キャット・ドーボーウボン
タイ国ライト級ランキング8位
 KO 4R 2,04"   ×

セミファイナル
第7試合(8R) 60.0kg契約
前堂 真人(具志川)
第50回全日本フェザー級新人王 日本フェザー級ランキング5位
VS チョンダン・ソーロマヤノン
  ×

第6試合(8R) S.フェザー級
石垣 栄(平仲) VS アルチャ・ネイションマン
3R 1,46"   ×

第5試合(6R) フライ級
西部地区フライ級タイトルマッチ

伊波 秀吉(具志川)
西部地区フライ級チャンピオン
VS 大神 淳二(関)
×  

第4試合(6R) S.バンタム級
牧野 サトシ(琉球) VS 小林 功平(鹿児島C)
KO 4R 1,15"   ×

第3試合(4R) ライト級
知念 幸弘(琉球) VS 豊里 勝政(島袋)
×   KO 2R 2,41"

第2試合(4R) ライトフライ級
糸数 実(平仲) VS 渡辺 宏(鹿児島C)
×  

第1試合(4R) 50.0kg契約
中島 敏浩(平仲) VS 久保 敏博(ウエストJ)
  ×

 

 

 


 

第一試合
【50.0kg契約】

×

 
平仲ボクシングスクールジム
3戦3勝1KO
ウエストジャパンボクシングジム
7戦2勝5敗
 
 久保敏博は、ジャブからストレートを思いきり振り抜く、まとまりの良い選手だった。
 前回に続き、KO勝ちを狙う中島敏浩であったが、その基本に忠実で思いきりの良い久保選手の攻撃を警戒し過ぎ練習での動きが全くできず、3-0の判定勝ちに終わる。
 本調子ではないも状態でも勝利したのは評価できるが、これより上を目指すのなら本番で練習の力を発揮できる様にならなければならない。
 



第二試合
【ライトフライ級】

×

平仲ボクシングスクールジム
3戦1勝1敗1分
鹿児島シティボクシングジム
4戦3勝1敗
 
 前回、不利の予想を跳ね返し完勝した糸数実。今回も勢いに乗って鹿児島のファイターを迎えたが、体のサイズもひとまわり大きい相手に苦戦を強いられる。
 渡辺宏側セコンドも糸数の変則的な動きに打ち合いは不利だと読み、距離をとっての左ストレートのカウンター狙いに絞った戦法をとる。
 糸数陣営もその戦法をとって来たのは気付いたが、対応出来ず0-3の判定負けを喫した。
 糸数選手は自分の変則ペースに持ち込めば強いが、対策されると対応が出来ないという欠点が見えた。この先勝つためには色々なパターンを想定した練習を積み、自分の引き出しを増やさなければならないだろう。
 



第三試合
【ライト級】

×

KO
2R
0,29"

琉球ボクシングジム
2戦2敗
島袋ボクシングジム
5戦3勝2敗2KO
 

 お互いに好戦的な両者、KO決着必至のカードだったが、予想通り早いラウンドでの決着を迎える。
 豊里勝政の右フックが知念幸弘のコメカミを強打!たまらず倒れ込んだ知念はそのまま立ち上がれずに10カウントを聞く。
 最近不発であった豊里選手の強打が爆発した。スタミナ面を強化すれば、もっと期待できる選手になるだろう。
 一方、知念選手も今回で二連続KO負けだが、良い物を持っており周囲は期待をしている。くじけずに頑張ってもらいたい。

 


第四試合
【スーパーバンタム級】

KO
4R
1,15"

×

琉球ボクシングジム
10戦5勝5敗2KO
鹿児島シティボクシングジム
6戦4勝2敗2KO
 
 牧野サトシが10戦目にしてとうとう開花した!四回戦で長い間くすぶっていた牧野。前回の試合で強敵の笨雄也(平仲)を破り、念願のB級ボクサーへ昇格して初めての六回戦を見事なKO勝利で飾った。
 基本に忠実な教えの鹿児島シティージムの選手相手に、ガードの甘い所を見逃さず鮮やかに試合を決めた。
 デビュー戦だった「MUGEN-4」では、あの玉城真(島袋)相手に負けしたものの善戦し評価を上げ、期待されていたが勝ち星に恵まれず長い下積み生活を強いられていた。まだ下積みではあるが「継続は力なり」を身をもって実践した牧野の今後に期待。
 



第五試合
【フライ級】

×

具志川ボクシングジム
14戦7勝6敗1分1KO
関ボクシングジム
11戦8勝3敗5KO
 
 今大会屈指の好カードであった西部地区フライ級タイトルマッチ!予想に反せず素晴らしい試合になった。1Rの終盤に大神淳二が伊波秀吉のガードの隙をつき、右ストレート一閃!伊波のバランスが悪かった事もあったが、この初回のダウンがポイントにもリズムにも大きく影響した。
 ダウン後ゴングに救われる形となった伊波選手、そのまま 終わるのか…と思いきや、さすがは西部地区チャンピオン、しっかり持ち直し反撃に移る。
 しかし、同じだけパンチをヒットさせても、しっかりとアゴを引いている大神選手は額で受け止める。反して伊波選手はパンチをもらうと顔が跳ね上がる。その見栄えの悪さも採点に出ていたように感じる。
 サウスポー対策万全で敵地に乗り込んでしっかりと西部のベルトを持ち帰った大神選手。 ダウンを喫しながらも最後までチャンピオの意地と執念を見せた伊波選手。本当に見事な試合だった。伊波選手はまだまだ強くなれる。今回のリベンジを果たし、もっと上まで望んで欲しい。
 



第六試合
【スーパーフェザー級】

KO
3R
1,46"

×

 
平仲ボクシングスクールジム
7戦6勝1敗3KO
タイ国
15戦4勝11敗1KO
 

 「石垣栄」復活!! 今年の3月の負傷TKO負けから不運が続き、スパーリングでの眼底骨折・拳の怪我等を負ってしまう。 練習もままならない状態で迎えた7月の再起戦ではなんとか勝ちはしたものの、満足とはほど遠い内容であった。
  今回は東京合宿でも密度の濃いスパーリングを十分に積み、準備万端で試合に望んだ。
 結果は計3度のダウンを奪う完全なKO勝ちであった。
 アグレッシブなスタイルを取り戻し、一発パンチを受ければ二発三発と返してチャンスを逃さず仕留める積極的な攻撃を繰り出した。
  しかし、復活といってもまだ元に戻っただけである。 石垣選手はこの先、修羅場をくぐってきたA級ボクサーたちの中で勝ち抜いて行き、日本ランク入り・タイトル挑戦を望むのなら、手打ち気味のパンチの修正、ディフェンスの強化等一皮剥けたボクシングを身に付けなければならない。

 



第七試合
【60.5kg契約】

×

具志川ボクシングジム
13戦10勝1敗2分5KO
タイ国
8戦3勝6敗1KO
 
 今回は全日本新人王MVPである前堂真人の速射砲の様な連打爆発を見ることは出来なかった。大差で判定勝ちしたものの、最後までチョンダン選手の老獪なディフェンスにごまかされた。しかし、前堂選手の体調は最悪で試合前はスパーリングもほとんど出来ない状態であった。そのようなコンディションで最終ラウンドまで打ち合った前堂選手の気力は称賛に値する。内容はどうあれ、どんなコンディションでも勝ち星を逃さず、次に繋げる所はさすが昨年の最有力ルーキー。復調した今後の彼が楽しみである。  



第八試合
【62.1kg契約】

KO
4R
2,04"

×

平仲ボクシングスクールジム
14戦13勝1分9KO
タイ国
27戦20勝7敗10KO
 

 全日本ライト級新人王に輝き、連勝街道ばく進中の中森宏がまた魅せてくれた。
 ヒノ・キャット・ドーボーウボンはタイ国ライト級8位。フェザー級では同国1位という階級をまたがり活躍する選手で、最近では中森と同期のSライト級新人王の飯田選手(三松スポーツ)と対戦しているが、体格差がありながらも判定までもつれこんでいる。他にも計5回日本のリングに上がっており、東洋チャンピオン・世界ランカー等、そうそうたるメンバーと対戦して負けてはいるものの、すべて判定まで持ち込んでいた。
 そのしぶとい相手に中森選手が強打を爆発させることができるのか?がこの試合の見所であった。
 正直、10周年記念大会のメインがダラダラと判定までもつれこんだら締らない…と心配していたが、本人の予告KOの5Rより早く、4Rで終わらせてしまい心配は杞憂に終わった。
 内容はほぼ一方的。1Rから軽いフットワークとジャブで相手を翻弄してペースを握り、ラウンド終盤にはなんと左ジャブでダウンを奪う。これまでの試合でも何度かダウンを奪ったことのある中森選手の左ジャブはスピード・キレ・破壊力共に抜群である。
 その後も相手のパンチをほとんどもらわず、一方的に試合を進める。
 そして3R終了後のインターバルで、根っからの倒し屋である平仲会長がGOサインを出すと、中森選手は「焦らないでくださいよ〜」と言いながらも4Rに倒しにかかる。
 ラウンド開始直後から前傾姿勢で、見ている人には倒しに行くつもりだとわかっただろう。クロスレンジでの破壊力抜群のコンビネーションで、アッと言う間にダウンを奪う。
 なんとか立ち上がったドーボーウボン選手だが、中森選手は逃がさない。
 左フックからの右アッパーでドーボーウボン選手を吹き飛ばし、試合を終わらせてしまった。
 元WBC世界Sライト級チャンピオンで今大会の解説をつとめてくださった浜田剛史氏も「この選手は勝ち続ければ人気が出ますよ!タイトル奪取の可能性は十分ある!」と太鼓判を押した。
 この大舞台でのメインを見事にKOで飾った中森選手だが、欲を言えば最終ラウンドの倒しにかかるとき、誰が見ても「打ち気満々」で倒したところを、前半の様な軽快な動きから繋げてスムーズに集中打を出す事ができれば更に良かった。
 あとは慢心せず、常に上を見る姿勢を忘れなければ、平仲ジムに初の日本チャンピオンのベルトが届くのもそう遠くはないだろう。

 
文・嘉数裕次
 

 

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